クマモト発、ワクワクすることを一緒に。

 

アトリエ川野が運営するクマモトアイタカジャーナル.

新コーナー『ふるさと熊本へのラブレター』
熊本から離れ、ふるさとを想うヒトにお話を伺います。

記念すべき第1回は、くまモンの生みの親であり、放送作家、脚本家の小山薫堂さんに貴重なお話を伺いました。

◼︎2016年、熊本地震の時、色々なご支援をされていました。 その時、どのような『想い』でいらっしゃいましたか?

「夢中で何かしなきゃ!という想いが先にありました。今振り返ってみると 『思い出せない』というのが正直なところです。もどかしさというか、離れていて故郷が『被災地』と呼ばれるようになった時に、自分ができることをとにかくやりたい、という気持ち。本当にそれだけです。何ができるだろう?何が できるだろう?と焦りのような気持ちがありました。これは3.11の時も同じだったような気がします。ただ、ただ、何ができるだろう?ということを一生懸命、考えていました」

◼︎ふるさと熊本は薫堂さんにとって、どのような存在でしょうか?

「以前『ふるさと』(※1)の歌詞にも書きましたが『素直になれる場所』です。自分が素直になれる場所。素直に戻る、というか。大人になったり都会に出たりすると色々・・・洋服に例えるとだんだん厚着になっていくような気がします。そういうものが故郷では『心を薄着にできる場所になる』そんなイメージです」

◼︎ふるさとを離れて暮らしていて、ふと熊本を想うときはありますか?

「しょっちゅう思うことがあります。熊本出身の人と会うと嬉しいですし、最近も地元の先輩と食事へ行ったりしました」

◼︎今、地球上では戦争が起こり、コロナ禍の状況ですが、そんな中で薫堂さんから見た『熊本の課題』はありますか?

「やはり、若い人たちが自由に挑戦できる環境を僕ら世代がつくる、ということでしょうか。チャレンジすることに寛容であることが大切だと思います」

◼︎例えば、具体的なことがありましたら、教えてください。

「若い人たちの発想がすごく大切だと思うんです。ある町の若者たちが町おこしをしようとする時に、その地域の大人たちに気を遣いながら、うまくやって いたんですよね。まだ気を遣わなきゃいけないところがあるんだ・・・と思いました。僕は『気を遣う』ということと『リスペクトする』って、ちょっとまた違うと思うんです。リスペクトしながら自由にできたら1番いいですよね。 若者たちが大人たちの癇に障らないように、気をつけながらやってる姿があったりして。そこを上手にやってる若者たちに会ったときに、若者たちが気を遣わなくても、僕らのような大人たちが『どんどん君たちやってよ!』と言えるようになるといいな、と思います」

◼︎これから、ふるさと熊本と何かやりたいことはありますか?

「面白い島をつくってみたいです。天草には、たくさん島があるんですが、お手本になるような面白い島。そこに住んでいるお年寄りもワクワクするし、若者たちも移住したくなるような面白い島がつくれないかなって考えています」

◼︎熊本地震から6年、熊本県⺠の皆様へメッセージをお願いします。

「まだ6年か、もう6年かという両方の想いがあると思います。未だに苦労されている方、地震をきっかけに変わった方もいらっしゃると思います。人によっ て様々だと思うんですけど、熊本地震を糧にしながら前に進む、というか『地震が契機になったね』と前向きに捉えて。地震があったことに、あまり引きずられることなく、未来に向かって新しい挑戦をして頂きたいな、と思います」

◼︎最後に、薫堂さんにとって『挑戦』とは何か、教えて頂けますか?

「やっぱり挑み続ける、というか。挑戦って、今に満足したうえで新しいこと に挑む、何かに向かってもがき苦しんでいることが元気に繋がると思うんです。いくつになっても『何か新しいことに挑み続ける生き方』がいいなって僕は思います。例えば、登ったことのない山に登る、とか、吹けなかった楽器を吹けるようになる、とか。なんでもいいと思うんです。今の暮らしに喜びを感じながらも、そこだけで終わらない。何か新しい試みが生きがいに繋がったり、喜びに繋がっていくんだと思います。そして、達成感って、やっぱり元気の素になりますよね」

 

貴重なお話をありがとうございました。

ふるさと熊本を離れ、ご活躍されている小山薫堂さんのお話を伺いました。

(※1) 『ふるさと』は小山薫堂さんが作詞を担当された楽曲であり、2015年に嵐さんが発表されたアルバムに収録されています。

 

◼︎小山薫堂さんプロフィール
1964 年熊本県本渡市(現天草市)生まれ。京都芸術大学副学⻑。放送作家、 脚本家。『おくりびと』『世界遺産』『料理の鉄人』などを手がける。エッセ イや作詞などの執筆活動、熊本県や京都市などの地方創生の企画にも携わる。

生まれ育ったふるさとを離れ、夢に向かって挑戦している方々はたくさんいらっしゃるかと思います。ふと、ふるさとを思い出すと、ホッとしたり、優しい気持ちになれたりしますよね。

皆さまにとっての『ふるさと』とは、どんな存在でしょうか?

そこに生きる人たち、根付いている文化、素晴らしい景色・・・。

熊本だけでなく、日本にはそういった場所がたくさんあります。私たちが生きる日本は、どこかの誰かの『ふるさと』です。

これからも『ふるさと熊本』を応援するメディアとして、発信していきます。

どうぞよろしくお願いします。